30年以上前のことです。
当時、私には結婚を約束し、
心から大切にしていた彼女がいました。
私の子供の頃からの夢は
自衛官になること。
その信念に従い、
私は自衛隊への就職を決めました。
しかし、彼女の父親は自衛隊という存在を
激しく嫌悪していました。
「転勤があり、有事の際には
命を懸けなければならないような職業に就くのは、
娘のことを本気で思っていない証拠だ」と。
結婚を猛反対された私は、
究極の二択を突きつけられました。
自分の夢である自衛官か、
それとも一番大切な彼女か。
私は賭けに出ました。
「夢を優先したとしても、
彼女なら自分の考えを尊重し、
付いてきてくれるはずだ」と。
しかし、現実は甘くありませんでした。
自衛隊への道を選んだ直後、
彼女から告げられたのは、
非情な別れの言葉でした。