私は人生で何度も挫折を経験しました。
高校を卒業してから大学受験に挑戦しましたが、
最初の受験で失敗し、浪人を選びました。
一浪の間は必死で勉強し、
毎日10時間以上机に向かい、
合格を信じていました。
模試の結果が少しずつ上がるたびに希望を感じ、
周囲の期待も背負っていましたが、
本番ではまたも不合格。
ショックと自己嫌悪に襲われ、
二浪目はさらにプレッシャーを感じながら挑みました。
結果はまたもや失敗。
三浪目になると、
周りの視線や
「まだ大学行けてないの?」
という言葉が心に刺さり、
精神的にも限界を感じていました。
結局、三度目の受験も
合格を勝ち取ることはできず、
大学進学を諦めざるを得なくなりました。
夢が潰えた瞬間、
心には大きな空虚感が広がりました。
「もうこれ以上無理だ」と思い、
次は就職に挑戦しました。
新しい環境で
気持ちを切り替えようと決意し、
地元の中小企業に就職しました。
職場では一生懸命働き、
先輩からの指導を
素直に受け入れて
成長しようと努めました。
最初は仕事が順調で、
努力が認められるたびに
喜びを感じました。
小さな成功体験が
自信を取り戻すきっかけになり、
「ここで再スタートを切ろう」
と思いました。
しかし、その喜びは
長く続きませんでした。
数ヶ月後、
会社が経営難に陥り、
突然倒産が決まりました。
倒産の知らせを聞いた時、
全身から力が抜け、
またも自分の努力が無に帰したことに
打ちひしがれました。
「なんで自分ばかりがこんな目に遭うんだ」と、
心が壊れるようでした。
それでも立ち上がろうと、
アルバイトを始め、
人生を変えるために自分を高めようと
さまざまなセミナーに参加しました。
バイト代を必死に貯めて参加したセミナーが
詐欺だと分かった時、
最後の希望が断たれた気持ちになりました。
「どうしてここまで自分は運が悪いのか」
「何をやっても報われないのか」
と思うたびに、
胸が重くなり、
心が冷たく凍りつくような感覚に
囚われました。
努力が何度も裏切られる経験を通して、
「自分は神様に見放された存在だ」と
心底感じました。