私の人生は、
幼い頃に両親が
離婚したことから、
孤独と反発心で
形作られていきました。
母は私を大切に
育ててくれましたが、
その愛情は
過保護という形で現れ、
私の行動を常に監視し、
制限しました。
その窮屈さに耐えられず、
高校生の頃から家に帰らず、
夜の街に飛び込むようになりました。
キャバクラで働き始めたのは、
自立のつもりでもあり、
母からの束縛から
逃れたい一心でもありました。
しかし、夜職の生活は不規則で、
昼夜逆転の習慣が
体に負担をかけました。
睡眠不足が続き、
最初は市販の薬や
軽い睡眠薬でどうにかしていましたが、
やがてそれでは眠れなくなり、
病院で処方された
強い薬に頼るようになりました。
薬が効かなくなると、
規定量を超えて服用する
「オーバードーズ※」が
常態化しました。
薬を大量に飲むと、
眠りに落ちるどころか、
気絶するように倒れ、
記憶が全くなくなることが
日常になりました。
そんな日々の中で、
友人関係や日常生活も
崩壊していきました。
ある日、
友人の家で寝ていた時、
急に目覚めて場所がわからず、
暗闇の中で恐怖に襲われて
警察を呼んでしまいました。
その行為に友人は呆れ、
連絡を絶たれました。
他の日には、
知らないうちに部屋の
家具を壊していたり、
暴言を吐いたりして、
気づいた時には孤立していました。
「自分が壊れていく」
という感覚が強まり、
そんな自分を憎み、
消えたいと思うようになりました。
そしてある夜、
マンションの屋上から
飛び降りることで、
すべてを終わらせようと決意しました。
※「オーバードーズ」とは、医薬品を、決められた量を超えてたくさん飲んでしまうことです。