入院先の病室は4人部屋だったが、
自分自身のことで精一杯で
同室の人を気遣う余裕など、全く持てなかった。
顔の傷は、半分以上に膨れ上がり、
見舞いに来てくれたクラスメートのなかには、
一目みて走り去ってしまう子もいるほど。
2度目の見舞いに来てくれるクラスメートは、
ほぼいなかった。
1ヶ月の入院中に、1度目の手術をしたが、
顔は元には戻らなかった。
退院してから2回目の手術を受けるまで、
1年間必要だったため、
普通に学校へ行くのも辛い日々が続いた。
事故に遭う前は、外見はもてるほうだったので、
そのギャップにも苦しんだ。
鏡やショーウィンドウに写る度に
「俺の顔、変じゃない?」と
しつこく聞くのが当時の口癖で、
どんなことにもマイナスのイメージしか持てなかった。