2年前、渋谷の路上。それがすべての始まりでした。仕事の帰り道、チラシを配っていた彼女に声をかけられました。ライブに誘うことが目的とわかる雑な勧誘でしたがあまり女性と話をする機会もなかったので乗り気になってライブに行きました。地下アイドルと言っても、客が十数人もいればいい方の、小さな雑居ビルの地下で活動するようなグループ。でも、当時の私は仕事に対する自分の力量不足を痛感し、自信を完全に喪失していました。真っ暗な泥沼の中にいた私にとって、スポットライトを浴びて必死に歌う彼女の姿は、救いそのものに見えたのです。「私がいなければ、この子は輝けない」