15才ごろ、栃木出身の自分が群馬の高校に進学した。野球の技術を認められ、期待されて進学だったが、いきなり集団との違和感を感じた。
栃木県出身というだけで、まずよそ者扱いを受け、更に野球が出来るという特別な理由で入った自分に対しての嫉妬もあったように思う。
入学して半年位が一番きつかった。それまでの自分は常に集団の輪の中心的存在だった。それがいきなり、輪の外に出され、疎外感に苛まれた。
野球の方も結果が出ず、プレッシャーがかかった。午後4時以降の野球に取り組む時間まで自分で自分を消し、孤独に生きていた。
とにかく、そんな苦しい日々の繰り返しに耐えた。約1年かかったが、徐々に野球で結果が出始め、集団の見る目が違ってきた。
また、一年後のクラス替えの後、話せる仲間が出来、ようやく本来の自分を取り戻せた。
今は体育会系のR社の営業を担当し、自分のよさを活かし、過酷だが充実した日々を送っている。
コミュニケーションの手段を遮断された過去があるからこそ、人との関わりの大切さ、重要性が身に染みている。
自分のこれからについても、何年か先を見越したイメージを明確に持ち、実現していくつもりである。