すぐに解決した訳ではなかったけれど、
苦しかった時をやり過ごすことが、必要だったと思う。
世の中、悪いことばかりが続くものでもなく、
誠実に努力さえしていれば、
悪いことには、必ず終わりが来るのだけれど、
その時をやり過ごすのが、とてもつらく長く感じるもの。
もうだめだと思ってしまっても、あと一日辛抱すれば、
解決策が正面玄関からやってくることもある。
つらかった期間は、2年位でしたが、
死にたい程つらかったのは6ヶ月ぐらいでした。
私の場合は、つらかった日々、ただひたすら
アリスの『遠くで汽笛を聞きながら』を歌い続けた。
「悩み続けた日々が、
まるで嘘のように
忘れられる時が
来るまで心を閉じたまま、
暮らして行こう
遠くで汽笛を聞きながら、
何も良いことがなかったこの街で。」
二番は、少しうろ覚えだけれども
「自分を見捨てた人を
恨んで生きるより、
幼い心に秘めた
むなしい心の捨て場所を、
探して行こう
遠くで汽笛を聞きながら、
何も良いことがなかったこの街で」
この歌を何百回、何千回と歌ったかわからない。
この歌の歌詞で、自分を慰め、時をやり過ごして行くことができた。