生まれた時より、両耳が聞こえず、手も動かず、足が悪く歩けなかったため、小さい頃より周りの人のことを魂が入っていないと、親のことですら思っていた。
自分だけが魂が入っていると思っていた。
人と話すことも出来ず、何も出来ることがなかったため、死んだ方がいいと思った。外に出ると化け物を見るような眼がいやだった。
喜怒哀楽がなかった。
早く消えたいといつも願っていた。
一発で死ねる方法をいつも考えふけっていた。
中学のときに、暴走族の人5人に殴り蹴られていた。表情が変わらなかったために、さらにエスカレートしていった。
そこに 暴走族のリーダーが現れ、助けられて、謝ってくれた。友になってくれた。 そこから人と初めて話し始めた。
障害者でも健常者に勝てるものが欲しくなった。ゲームセンターの「鉄拳」というゲームをやり始めた。いつの間にか、手が少なからず動くようになった。
そして「鉄拳」の大きな大会で優勝した。
障害者でも認められる世の中にしたい。
そしていま、「1/4の奇跡~本当のことだから」という映画と出会った。
特に障害を持っている人に。また持っていない人にも、みんなに見てもらいたいと思い、広める活動をしている。
これからも自分に出来ることでどんどん動き、自分の背中を見せていこうと思う。