古本屋のワゴンセールで安い商品を集めて、

ヤフオクでさばく、

いわゆる「セドリ」を本格的に仕事としてやっていました。

古物商の免許もちゃんと取りました。

レンタルルームを借りて倉庫にして、

毎週の資源ゴミ回収の日には、

業者よりも先に軒先を回って売れそうな

雑誌や単行本だけ集めてヤフオクで売っていました。

でも、これがなかなか軌道に乗らず、

近所では「ゴミ女」だとか悪口を言われ、

折角立ち上げた仕事を放り出すのもイヤだし、

貯金はどんどん減っていくし…

弁当工場でサンドイッチに玉子ペーストを挟むバイトで、

8年かけてコツコツ貯めた150万円の貯金が、

1年で100万円減ったのはショックでした。

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自殺未遂をした。

本気で死ぬ気で首を吊りました。

直接の原因は、仕事が行き詰まって

精神的にまいっていた時期に友達から

電話で「全てから逃げている」と批判され、

挙句に「死ね」といわれたので

「じゃあ死んでやる」といったから。

友達は励ますつもりだったらしいけど、

私は逆に振れてしまった。

悩んでいる人は大体そういうものなので、

分からない人はヘタに励まさない方がいい。

コードで首を吊った。きちんと、

やりかけの仕事の上に「続きお願いします」

のメモを書いておいた。さすがに決行するまで

10分間くらい躊躇った。

決行し、息苦しくなって死ねるんだなと思って安心した。

暫くして、世界が真っ白になって、

白いものだけ見えた。

コードが切れて奇跡の生還を果たした。

切れて地面に落ちるまでの一瞬、

脳内CPUがクロックアップして、

色んなことを考えて、

必死に生きようとしている感じがした。

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生還して暫くは、

状況が読めず、

汗だくで震えていた。

とっさに、夜勤バイトに行く時間だと思った。

30分遅刻した。

死ぬのは『真っ白になること』だと分かった。

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悩みは別に解決されたわけではないけど、

真っ白になりたくないから生きている。

自殺考えてる奴に、

私の体験が有効な解決方法かどうかは知ったことではないですが、

先輩として言わせてもらうと、

死ぬって、真っ白になることだぞ。

取敢えず、死に損なったら情けないぞ。

生きろ！とはいえない。

今の自分だってまだ、生きていたくない。

でも、あの真っ白感覚はもう味わいたくない。

その恐怖が私を生かしている。

でもいつか、生きることを楽しめるようになったとき、

「生きろ！」っていえるのかな？と思う。

そうなる日がくることを願っている。

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