1日ごとにフォロワーが
100人、500人と増えるにつれ、
私の脳内はSNSという沼に、
首までどっぷり浸かっていました。
最初は「楽しいから」やってたはずなのに、
いつの間にか、反応をもらうことが
「生活の最優先事項」
になっていました。
日曜日の朝、
本当は家でゴロゴロしていたいのに、
「何か投稿しなきゃ忘れられる」っていう焦りだけで、
わざわざメイクして出かけたりしていました。
話題のカフェに行っても、
運ばれてきたケーキを見るなり
「あ、これ光の入り方が悪い」とか、
そんなことばかり考えていました。
一番いい角度で撮れるまで、
友達に「ちょっと待って」って言って、
何十枚もシャッターを切りました。
せっかくのケーキが乾いていくのも、
友達の顔がどんどん引きつっていくのも、
その時の私には気がついていなかったと思います。
1枚の「映える写真」の方が、
目の前の友達より
ずっと大事だと思い込んでいたんです。
常に自分と他人を比較して、
勝手にダメージを受けていました。
タイムラインに流れてくる、
自分と同年代くらいの
プチインフルエンサーが
「今月も最高でした!」
なんてキラキラした投稿をしているのを見ると、
おめでとうなんて1ミリも思えませんでした。
「こいつのどこがいいんだよ、さっさと消えろ」って、
ずっと考えていました。
そんな自分が本当に嫌で吐き気がするのに、
またスマホを見て、
誰かに認めてもらおうとする……。
みたいな無限ループでした。
さらにきつかったのは、
フォロワーが増えるのとセットで、
見ず知らずの人からの
「悪意」が
じわじわと混ざり始めたことです。
最初は小さなものでした。
「この人、毎日アイス食べてて暇そう」とか
「自意識過剰じゃない?」といった、
独り言のようなリプライ。
でも、それが少しずつ
エスカレートしていきました。
「服のセンスが古すぎて草」
「このカフェ、撮影禁止なのに。ルール守れない奴は消えろ」
とかでした。
ただの学生の私が、
何でこんなこと言われなきゃいけないの?って。
顔も名前も知らない誰かが、
私の生活を24時間監視して、
隙を見つけては
ナイフで刺してくるような感覚でした。
匿名のアカウントから
「死ねよ」「消えろゴミ」って
ダイレクトメッセージが初めて届いた時は、
まじで嫌な気持ちになりすぎて
スマホを床に落としました。
SNSを開くのが怖いのに、
そいつらがまた何か書いてないか気になって、
見てしまう。
けど、段々と誹謗中傷の方が酷くなっていって
空回りして、
「今日は何て書かれてるんだろう」
「誰かに晒されてるんじゃないか」。
常に「どう書けば攻撃されないか」の計算ばっかりで、
自分が何を美味しいと思うかさえ分からなくなっていました。
ふざけてなのか、
「家を特定した」って送られた日、
暗い部屋でスマホの青白い光を浴びながら、
「死にたい」って何度も検索しました。
ベランダからスマホを投げ捨てて、
自分もそのまま飛び降りたら、
この通知音と、
粘着質な悪口の地獄から
逃げられるのかなって。
画面の中の知らない人たちに、
自分の命のスイッチを握られてるみたいで、
怖くて仕方がなかったです。