音大入学のため、関東に引っ越したが、環境の変化が原因で鬱病になった。
大学でできた友達も恋人も信じられず居場所がなかった。
不特定多数の人と関係を持った。
薬でオーバードーズ(over dose:薬の多量摂取)してしまったことをきっかけに実家で療養を始めたが、約1年の寝たきり生活のせいで、体に消えない傷痕ができた。
強い繋がりとか絆のようなものを求めていたけれど、求めても求めてもそれを掴むことが出来なかった。
信じかけては裏切られそうになって怖くて身を引いた。何度も同じ事を繰り返しては泥沼にはまっていって、まるでそれは世界の終わりの様な気分だった。
家族さえ信じられなかった。
自分が生きているという実感が無く、生きていても死んでいても同じならば、いっそ死んでしまおうと思った。
大切な人と出会った。
その人とは たまたまネットでのやり取りで仲良くなり、信じられる夢が生まれた。
家族も看病してくれて、その結果、回復できた。
ネットなど、案外近くに偶然の出逢いはあるものだ。
ひたすら生きていたい。
結局大学は退学してしまったけど、その時あきらめた、音楽の夢も追い続けたい。
でも自分にとって信じられる夢とは、「笑って死ぬこと」に尽きる。
最期に、いい人生を生きたと思ってみんなに感謝できれば良いな。
家族に恩返しがしたい。そして、今周りにいる一人一人を大切にしていたい。